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講演者: | 金出武雄先生 (米国カーネギーメロン大学教授) |
タイトル: | 「面白くて、役に立ち、ストーリーのある研究のすすめー素人発想・玄人実行」 ~良い研究にはストーリーとメッセージがあり、他の人々に理解させ追随させる力がある。これから研究者を目指す学生の皆さんに向けた、金出先生からのメッセージ。~ |
講演概要: | 研究開発に従事する人々に希望は何かと尋ねると、皆一様に「良い研究がしたい」と言う。それでは「良い」研究とは何かと尋ねられると、答えは結構難しい。私は研究者の基本は、世の中に現実に存在する問題を解いて役に立つ、そして自分はその活動を楽しむということではないかと思う。そうして、そういう良い研究にはストーリーとメッセージがあり、他の人々に理解させ追随させる力がある。それが結局のところ研究者あるいは研究所としての競争力とインパクト ― つまり、高い評価 - を生むのであろう。研究を構想し、展開し、結果を広め、それらをマネージするという一連の活動を進める中での心がけを、私の経験‐多少の成功と失敗‐を元に話したい。取り上げる例やできごとは、私自身のロボットや計算機視覚研究のエピソードが中心になるが、意味するところが、特定の専門分野だけではなく、問題解決に従事する人たちのアプローチの参考になれば幸いである。 |
講演者略歴: | 金出武雄 Dr. Takeo Kanade 1974 年京都大学電子工学科博士課程修了。同助教授を経て、1980 年にカーネギーメロン大学ロボット研究所に移る。現在、ワイタカー記念全学教授というチェアー教授職。その間、1992~2001 年ロボット研究所第2代所長。2006 ~2012年生活の質工学研究センター長。日本でも2001~2009年産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター長を兼任。研究は計算機視覚一般のほか、自動運転車、自律ヘリコプター,アイビジョン,仮想化現実,一人称ビジョン、細胞画像処理など。全米工学アカデミー会員に選出、フランクリン財団フランクリンメダル・バウアー賞,C&C 賞,大川賞,立石特別賞,IEEE ロボット工学パイオニア賞、IEEE PAMIローゼンフェルド生涯業績賞、2016年京都賞を受賞。 |
共催: | SGU(Super Global University) ICT・ロボット工学拠点 |
プログラム
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