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タイトル: | 技術と経営の両方を見据えチームを牽引する、スタートアップにおけるCTO(最高技術責任者)という職務について |
概 要: | 我が国で起業を志す人材は、その量と質ともに、近年大きく変化している。Serial Entrepreneurと言われる過去に起業を複数回経験した人材、有名企業出身者や有名MBAを取得した人材、理工系大学院出身の人材などが積極的にスタートアップで挑戦するようになり、経営人材の厚みが増してきている。 それに伴い、大学や研究機関の知を活用してグローバルに挑戦するスタートアップも増加しているが、そのようなスタートアップの経営を主に技術面からリードするCTOの役割が取り上げられることはまだ少ないと言える。 そこで今回は、スタートアップでCTOとして活躍する若手2名をお招きし、最高技術責任者として、世界の技術トレンドや日々の環境変化に対応しながら、チームとして高い目標を達成する役割を担うCTOという職務について、若手ベンチャーキャピタリストを交えたトークセッションの形で、そのエッセンスを抽出することを試みる。 |
講演者 略歴: | 楢崎雄太 Co-founder and CTO/COO@BONX 東京大学大学院時代に音声信号処理の研究に従事。卒業後、新卒でコンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループに就職。大手電子機器メーカー・自動車メーカーなどをクライアントとし、全社中期戦略策定、販売戦略構築、R&D組織立ち上げ、SCM効率化など上流から下流まで幅広いプロジェクトに参画。同僚の宮坂に誘われる形で株式会社BONXを共同創業者として立ち上げ。ハード・ソフトをまたぎ、開発のみならず生産、物流、組織体制構築まで幅広く担当。 |
西川玲 CTO@PrediXT 兼 CEO@アウン・インターフェース 大学院在学中にIPA未踏事業に採択され、スーパークリエータ認定を受ける。 その経験から起業する決意をし、iOSアプリ開発の会社としてアウン・インターフェースを創業。自社・受託案件を進める中で京都大学の新熊准教授(当時、助教)と出会い、大学発新産業プログラムによるベンチャー会社PrediXTの創業メンバーに誘われて参加。 最高技術責任者として開発体制の構築や基礎理論の整理、サービスの設計に従事。 アウン・インターフェースはスポーツ・ダンス向け自社アプリ「ウゴトル」を中心としたサービスの展開にフォーカスして再スタート。 室蘭工業大学大学院・博士(工学)。IPA未踏スーパークリエータ(2008年度上期)。 |
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菊池慶輔 事業開発部マネージャー@WERU Investment 新卒入社した金型ITベンチャーのインクス(現ソライズ)で、日本・中国での技術営業、事業企画業務を担当。2009年の同社の民事再生法適用申請後は、事業再生に携わる。その後、IRやM&A、財務戦略を専門に扱うファルコン・コンサルティングでのリサーチ業務を経て、現在は早大系ベンチャーキャピタルであるウエルインベストメントにて、技術シーズや海外産業動向の調査、その後の事業化から投資、投資後の事業開発業務まで一貫して担当。早稲田大学(法学)卒、東京工業大学大学院(技術経営)在籍中。文科省/JST・大学発新産業創出拠点プロジェクト事業プロモーター。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。 |
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講演記録: |