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タイトル: |
音楽情報処理が切り拓く音楽体験の未来 |
概 要: | デジタル化された音楽コンテンツが持つ潜在的な可能性は、まだ充分には引き出されていない。従来のコンテンツ数が増える量的な変化に対し、次の段階は、「コピー不可能な能動的体験」により価値を創出する質的な変化であり、それこそがデジタル化の本質である。その実現を目指した音楽情報処理研究の最前線を紹介し、音楽を鑑賞・創作する場面において、どのような新たな可能性を切り拓いていくのかを議論する。
本講演では、音楽情報処理に関する事前知識がなくても楽しめるように、数多くのデモンストレーションを交えながら研究の魅力を紹介する。 |
講演者 略歴: | プロフィール:
音楽情報処理の研究を26年間推進し、下記の技術・サービス・製品等の創出に貢献。 ・音楽を自動解析する能動的音楽鑑賞サービス「Songle」(http://songle.jp) ・大規模音楽連動制御プラットフォーム「Songle Sync」(http://api.songle.jp/sync) ・大規模コンテンツを俯瞰可能にする音楽視聴支援サービス「Songrium」(http://songrium.jp) ・歌詞アニメーション制作支援サービス「TextAlive」(http://textalive.jp) ・2012年:ヤマハ(株)「VocaListener (ぼかりす)」[VOCALOID拡張ソフトウェア] ・2016年:(株)SIX「Lyric speaker」[歌詞が見えるスピーカー] (https://lyric-speaker.com/) ・2017年:(株)シンクパワー「Lyric Jumper」[歌詞探索ツール] (https://lyric-jumper.petitlyrics.com/) 1998年早稲田大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了。博士(工学)。 同年、電子技術総合研究所に入所し、2001年に改組された産業技術総合研究所において、現在、情報技術研究部門 首席研究員兼 メディアコンテンツ生態系プロジェクトユニット代表。JST ACCEL研究代表者。JST ACT-I研究総括。 日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞、ドコモ・モバイル・サイエンス賞 基礎科学部門 優秀賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞、星雲賞【ノンフィクション部門】等、47件受賞。雑誌 「AERA」の「日本を突破する100人 2015」で紹介される。 |