第5回シンポジウム開催報告

第5回シンポジウム “浸透する実体情報学: AI・IoTの役割” を開催しました

  • 開催日時: 2017年12月4日 (月)
  • 場所: 早稲田大学 西早稲田キャンパス55号館1F 大会議室
  • 主催: 早稲田大学 実体情報学博士プログラム
  • 共催: 早稲田大学 スーパーグローバル大学創生支援 ICT・ロボット工学

開催趣旨: 2013年度に採択された実体情報学博士プログラムも5年度目の後半に差し掛かり,2017年春には本プログラム初の修了生が社会に巣立ちました.現在では約40名の学生が「工房」を拠点として活発に活動をしております.そこで今回のシンポジウムでは,学生の日頃のアクティビティの一端をポスター発表などでご覧いただくとともに,浸透する実体情報学:AI・IoTの役割を総合テーマとし,関連分野の著名な方々にご講演をいただくことにより,本プログラムの今後の進め方を議論させていただく機会としたいと考えました.

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■ 招待講演

本年のテーマに関連する分野でご活躍されている 3名の先生方に招待講演をお願いしました.

  • 実世界に埋め込まれる人工知能 - 現状と展望
    辻井 潤一 (産業技術総合研究所フェロー 人工知能研究センター研究センター長)

    • AI技術は,急速に発展するIoT,スマートセンサーの技術,および,ロボット技術と結びつくことにより,頭だけではなく,目と手を持つことになった.サイバー空間でのビッグデータを使った人工知能から,生産現場や医療・介護の現場,自動走行車,自動走行ロボット,一般家庭でのロボットなど実世界に埋め込まれるAIの技術研究が活発化しており,現在の人工知能は多種多様な産業の在り方にも大きな影響を与える基盤的な技術となっている.また,これらの多くは本プログラムが対象としている実体情報学と深い関係を持つ.本講演では,産業技術総合研究所・人工知能研究センターにおけるさまざまな研究開発をご紹介いただきました.また,AI,知能情報学分野における豊富な研究経験をもとに人工知能の現状とその将来展望について示唆をいただきました.
  • ファナックが考えるIoT時代に対応したこれからのものづくり
    稲葉 清典 (ファナック株式会社 取締役専務執行役員・ロボット事業本部長)

    • 予防保全や工場自動化など様々な場面でのIoTの活用が進んでいる.ファナック株式会社における産業用ロボットの知能化や工場の稼働率を向上させる取組みについてご紹介いただき、IoTへの取組みと今後の展望について議論いただきました.
  • Connected Industries : 経済産業省の施策と大学への期待
    松岡 建志 (経済産業省 産業技術環境局 技術振興・大学連携推進課長)

    • オープンイノベーションや産学官連携に関する経済産業省の施策について概要をご説明された.とくに,「Connected Industries」(様々な企業、人、機械などがつながり、 AI等によって、新たな付加価値・製品・サービスの創出や生産性を向上することで、高齢化や環境・エネルギー制約などの社会課題を解決していくコンセプト),および,これに関するさまざまな取組について紹介いただくとともに,産学官連携における大学の役割について議論いただきました.
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辻井潤一 先生 稲葉清典 様 松岡建志 様

■ 学生活動報告・ポスター発表のライトニングトーク

2名のリーディング生 (程 正雪さん,津村 遼介さん) が授業に関連したプロジェクトや自主的な共同研究に関する活動報告を行いました.また,参加学生全員が各自のポスター発表の要点を発表するライトニングトークを行いました.

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程 正雪さん 津村 遼介さん ライトニングトークの様子

■ ポスターセッション

リーディング生によるポスター発表があり,招待講演をお願いした先生方,ご来場いただいた皆さま,本プログラムの学生・教員による活発な議論が行われました.また,本プログラムも5年が経過したことをうけ,これまでのイベントにおけるポスターなどを展示しました.

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■ オープンディスカッション

本日の議論を振り返るとともに,以下の3名の方の近況活動報告・学生へのメッセージがありました.

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Alexander Schmitz: 本プログラム准教授 玉城絵美: 本プログラム准教授 Heming Sun: NEC中央研究所 (本プログラム修了生)

■ 意見交換会

場所を 63号館ロームスクウェアに移し,意見交換会を開催しました.シンポジウムで語り尽くせなかった議論を継続し,参加者相互の交流を深める良い機会となりました.

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 ■さいごに

招待講演をお願いした先生方,ご来場いただいた皆さま,本シンポジウムの実行に関わった全ての教職員,学生諸君に感謝致します.次年度もよろしくお願いいたします.

■参考: ポスター発表のタイトル

学生氏名 タイトル
南  重松  行紀 Research on Walking Stabilization of a Humanoid Robot utilizing Multiple Sensors based on the Human Sensory System
佐々木  一磨 Visual Motor Integration of Robot’s Drawing Behavior using Recurrent Neural Network
郭  栗 Embedded Compression for Intelligent Vision & Video System
トモ  ティト  プラドノ How Leading Program Changed My Life
古志  知也 自己修復型金属配線を用いた伸縮電子デバイス Stretchable Electronic Device using Self-Healing Metal Wire
岡村  尚美 Evaluation of muscle viscoelasticity using wearable muscle hardness meter
金井  太郎 Disk-Gap-Band Parachute Supersonic Flow Analysis with High-Fidelity Geometry and Boundary-Layer Representation
佐々木  崇史 血管・血流数値シミュレーション Arterial Wall Structure and Blood Flow Computation
津村  遼介 CT-guided Needle Insertion Robot for Lower Abdomen
加藤  卓哉 Conduct character motion like DJ controls music
加藤  陽 Enhanced understanding of skin deformation to control powered prosthesis
山田 竜郎 ニューラルネットワークを用いた実環境共存型ロボットのための言語と行動の統合学習
中條  亨一 深層学習を用いた模倣学習におけるロボットの観察視点と行動マッピングの獲得
ヤルタ・ソプリン ネルソン・エンリケ Environmental Adaptation for Sound Source Localization using Deep Learning Models
佐藤  隆哉 認知心理学の知見を用いた重機の遠隔操作における作業前の映像提示手法の構築
船橋  賢 Deep Learningを用いた多指ロボットハンドによる道具操り動作の実現
三宅  太文 人の関節間協調性に基づく歩行訓練ロボットの適応制御手法の構築
陳  庭松 Non-Visual human detection and health prediction method for elderlies
具島 航太 A Design Space for Virtually-Introduced Internet of Things
菊池 康太郎 人と同程度の物体認識能力を有するシステムの実現に向けて
中塚 貴之 Improving Estimation of 3D Human Posture from Monocular Camera
福原 吉博 単眼ビデオカメラを用いた林業支援のためのデータベース自動生成手法
程 正雪 Embodiment Informatics and My Research on Image Quality Assessment via Convolutional Neural Networks
岩﨑 悠希子 直感的な随意操作が可能な【第三の腕】に関する研究
出井 勇人 神経回路モデルとヒューマノイドを用いた精神障害モデリング
加瀬 敬唯 Task Generation by Humanoid using Deep Learning
澤 弘樹 ロボットとの自然なインタラクションの実現
張 裴之 A Magnetorheological Rotary Actuator for Human Robot Interaction

 

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